こちらはLISM2025年4月号に掲載されていた「建築家図鑑」VOL.07の記事です。掲載誌の配布期間が終わっているので、こちらにアップいたします。
建築家:井戸健治さんは、国内外の建築やデザインの賞の受賞歴がたくさんあり、大阪で研鑽を積んだので限られた土地の中での建物も得意としている建築家。今回はそんな井戸さんに、お話を伺いました。
理想の住まいを叶える方法
建てようネットスタッフ(以下ス)>家づくりって夢の第一歩ですよね。井戸さんはお客様と一緒にその夢を形にするために、どんな進め方をされますか?
井戸健治(以下 井)>初に僕の家づくりの進め方を丁寧に説明します。表面的な要望をそのまま作るのではなく、その奥にある本質的な想いを聞き出し、経験とアイデアで提案するんです。例えば、子育て世代なら子供がのびのび遊べる庭を、セカンドハウスを考える世代なら自然と調和する静かな空間を。それが信頼関係を築き、満足度の高い家を作る鍵。和歌山の『太田の住宅』では、まさにそんな想いを形にしました。
【太田の住宅】写真/笹の倉舎 笹倉洋平
【太田の住宅】写真/笹の倉舎 笹倉洋平
【太田の住宅】写真/笹の倉舎 笹倉洋平
和歌山だからこその新築住宅
ス>最近は新居を考える際にマンションの購入を検討する方もいらっしゃいますね。でも、和歌山では新築住宅が良いという声もあります。
井>その通り。和歌山は土地価格が手頃で広い敷地が確保しやすいから、一戸建てのコストパフォーマンスが抜群なんです。子育て世代なら、子供が走り回れる庭付きの家が予算内で実現可能。50代、60代でセカンドハウスをお考えの方には、海や山に囲まれた和歌山の自然が、ゆったりした時間を演出します。間取りもデザインも自由に決められるから、自分らしい暮らしが手に入りますよ。
ス>確かに、一生に一度の家づくりや第二の人生の拠点だからこそ、自分の希望を反映できるのは魅力的ですね
井戸さんが手がけた「太田の住宅」の魅力
ス>井戸さんが『建てようネット和歌山』で手がけた『太田の住宅』はどんな家づくりだったのか教えてください。
井>建て主ご夫妻とはまず『ピンタレスト』でイメージを共有しました。僕の作りたい建物は言葉より『空気感』や『世界観』で伝わるもの。だから、僕が集めた写真を見てもらい、方向性をすり合わせました。特にデザインにこだわった奥様の要望の『素』を聞き、僕が提案しつつ細かい部分は奥様に決めていただく形に。2017年2月の面談から2020年3月の完成まで時間がかかりましたが、予算内で理想を叶える試行錯誤の時間でした。ご主人の実家が建築家と建てた家だったこともあり、『建築家とじっくり作る』ことに理解のあるご家族で、信頼して任せてくださいました。その結果、とても良いお家が完成したと思います。
AIとの建築コラボレーション?!
ス>ところで、井戸さんが最近建築で注目されていることはありますか?
井>最近、AIを使った設計に注目しています。人間はこれまで積み重ねてきた知識や経験の範囲内でしか発想できませんが、AIはそれを超えた斬新な形や構造を生み出せるんです。その可能性に強く惹かれていますね。例えば、AIが提案する意外な間取りや空間配置を参考にすることで、建築家の発想の枠が取り払われ、これまでにない新しい住まいが実現できるのではないかと考えています。将来的にはAIとコラボした家づくりも増えるかもしれません。
ス>AIと建築家のコラボで、未来の家づくりがもっと広がりそうですね!
家づくりは楽しんで
ス>最後に、これから家づくりをはじめる方へメッセージをお願いします!
井>家づくりは人生の楽しみです。子育て世代なら家族の笑顔が増える家を、50代60代なら第二の人生を豊かにする家を。遠慮せず想いを伝えてください。それが理想への第一歩。『太田の住宅』のように、じっくり向き合えば夢が形になりますよ。
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