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建築家図鑑

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LISM掲載記事「建築家図鑑」vol.7 佐原光治さん

こちらはLISM2025年4月号に掲載されていた「建築家図鑑」VOL.07の記事です。掲載誌の配布期間が終わっているので、こちらにアップいたします。

建築家:佐原光治さんは、「保田保育所」「広小学校」「BIG SMILE PARK」など多く公共建築も手がけ、テレビ番組「住人十色」などにも出演したことがある建築家。今回はそんな佐原さんに、お話を伺いました。

今回の建築家

佐原 光治

hana*class

1972 年10 月5 日生まれ。1995 年3 月 私立近畿大学理工学部建築学科卒業。1995年4 月~ 1997 年12 月 ( 株) 群建築設計事務所勤務。1999 年2 月~ 2014 年12月 ( 株) 川建築事務所勤務。2015 年1 月 hana class 設立。一級建築士。

一見驚くようなデザインにはすべて理由がある

建てようネットスタッフ(以下ス)>佐原さんの設計される建物は外観・内観ともに目を引くデザインが多いですね。

佐原光治(以下 佐)>すべて理由があってのデザインなので、奇をてらっているわけでないんです。例えば建てようネットで手がけた「和歌山東の家」は一階部分よりも二階部分が大きくなったキノコのようなシルエットをしています。その形に驚かれるのですが、これにはこの家のお子さんたちが外遊びするのが好きという理由があって、それなら敷地内に土の公園的な広場をできるだけ広く取りましょうという提案をして、この形になっているんです。

>私もお家を見学した時「理由があって、この形でできている」というのを強く感じました。佐原さんの建物に興味がある方は、ぜひ実際の空間を体験して欲しいなと思います。

住む人によって出来上がる形が変わる

ス>佐原さんは、TV番組「住人十色」でご自身で設計されたご自宅と、「西三谷の家」が紹介されていますね。

佐>こちらの番組をご覧になられたことのある方は、住人十色の家は特殊で「住みづらそう」「私には合わない」と思っていることが多いかもしれません。でも、番組タイトルが表しているように、住まいは住む人それぞれの思いや暮らし方、家族の形に応じて変わるものです。紹介される家は、そこに住む人たちのためにオンリーワンの最適な設計されているからこそ、そのような印象を与えるんだと思います。

そして、実はTVの取材って受ける方も、相当な時間や労力がかかるんです。それに応じてくれるというのは自分の家を心から気に入ってないと出来ないことだと思うんです。「西三谷の家」の建て主さんのときにそれを強く感じました。改めてそんな住まいを一緒につくることができてよかったと思います。

世にあふれる情報から一緒に取捨選択を

ス>佐原さんから見て昨今の家づくりはどのように変化をしていると思いますか?

佐>今は建築や家づくりに関しての情報が、SNSや動画サイトなど、誰でも気軽に見られるところに溢れていますよね。でも「良いことだけしか報せない」「不安を煽る」情報も多く含まれています。

ス>そうですね。そして建築の知識がない方は、それらの情報を適切に判断するのは難しいですよね……

佐>建築家は家づくりのプロですから、その情報の真偽やメリット・デメリットを伝えられます。どんな小さなことでも遠慮なく聞いてみて欲しいですね。「建築家さんにこんな情報や資料を見せて良いのかな?」と心配される方もいらっしゃるんですが、全然気にする必要はないんです。取り入れられそうな部分は大丈夫です、と答えますし、「これなら出来ます」や「こちらの方がいいですよ」などのアドバイスもできます。一緒に自分に必要な情報を整理していきましょう。まず建てようネットに相談してもらうのもいいですね。

ス>私たちが回答できることなら力になります!相談も、建築家との面談も無料なので、気軽にご利用ください。

自分が気に入った家に住まうという幸福

ス>これから家を建てる方へのメッセージをお願いします。

佐>人生の中で色んな幸せに価値を見出す方がいると思います。「旅行に沢山行く幸せ」「高級車に乗る幸せ」…私はその中でも「自分が本当に気に入った家に住む」という幸せってすごくいいものだと思うんです。そして、その家を建てるために必要なのは、間取りやデザインの希望だけでなく自分たちの暮らし方や意見も腹を割って話せるようなぴったり合う建築家との出会いだと思います。ぜひそんな建築家を見つけてください。

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