建てようネット和歌山で建てた家
一体空間のLDKを建物の中心に配置。キッチンは奥様の要望で横移動のアイランドキッチン。手を伸ばすだけで自在な動きができるコックピットのような設計に。キッチンから収納水回りにかけてはしっかり動く生活動線のオンの空間。ダイニングからリビング、和室にかけては家族がリラックスするオフ空間です。
スリット階段は子どもたちのお気に入り。本を読んだり、塗り絵をしたり、たまに懸垂も…楽しいプレイルームです。
朝日とともに光と風が家の中を駆けめぐる吹き抜け。プライベート空間の2階は、書斎を設けたり収納スペースを設けたりとすべてに用途が決まっています。
毎日の生活でオンオフを切り替え
朝日とともに光と風で目覚める住まい
「家を建てよう!と思った時にすぐ頭に思い浮かんだのが、建てようネット[和歌山]の存在。もともと住んでいたアパートの近くで、気になっていたんですよ」と、坂本さんご夫妻がふらりとギャラリーを訪れたのが2年程前のこと。お二人のご要望を聞き、早速3人の建築家をマッチングさせ、その中からご夫婦の感性と性格にぴったりマッチする建築家の木村茂伸さんが選ばれました。
「お三方のプランを比較して 〝これだ!〟と思ったのが木村さん。人柄も良く、子どもたちも木村さんが大好きです」。 ご夫婦が木村さんと一緒につくり上げた「砂山南の家」は、県立高校に隣接する閑静な住宅街にあり、生活するにも子育てするにも最適な立地。木村さんは「お二人がこだわったのが、光と風と暮らしの動線。幸い学校のプールサイドに面していたので光と風を遮るものはなく、太陽が昇る東側に大きな窓を設けることができました」と。建物のセンターにあたるLDKに吹き抜けを設け、1階と2階に窓を配置。光と風が筒状になって家中をめぐる設計になっています。 動線はオンとオフで分かれていて、キッチンや家族用の大きな収納、水回りが毎日の活発な動きをするオンの空間。家族がくつろげる場所でもあるダイニングからリビング、そこから続く和室がゆったりとしたオフの空間。家族の時間を大切にしたいというご夫婦の思いが盛り込まれています。
住宅データ
家族構成/ご夫婦+お子さん2人
構造/木造
〇敷地面積/160.08㎡(48.42坪)
〇1階床面積/65.54㎡(19.82坪)
〇2階床面積/43.72㎡(13.22坪)
〇延床面積/115.66㎡(34.98坪)
〇構造・工法/木造・在来軸組工法
建築家から
家の裏が高校という特殊な立地で、最大のメリットは滅多な状況がない限り周辺が変わらないということ。校舎もなかったので存分に光と風を取り入れる設計ができました。太陽の通り道を考えて、東側に大きな開口部を1階と2階に設けて、筒状に光と風が抜ける計算です。また生活動線にあたるダイニングからキッチン、水周り、玄関、ファミリークロークにかけては、どこからでも入って、どこからでも出られる周回式。使い勝手の最短&効率を考えて、扉のサイズから棚の位置、幅まで全て建て主Sさん仕様。施工中の現場で細かく動きをイメージして決めました。完成まで打ち合わせも現場も本当に楽しく、最後に子どもたちからもらった“木村さんありがとう”の色紙は僕の宝物。事務所に飾って毎日眺めています!
担当建築家・工務店
設計・監理/木村茂伸(有限会社 木村建築設計事務所)
施工/城善建設株式会社