「A邸」は木造+鉄骨の混構造の建物で、1F部分全体のリフォームを行いました。
30代の建て主ご夫妻は、奥様のご実家であるこちらのお家に一人で暮らすことになったお母様との同居のために引っ越されることになり、これからのことを考えて、古く使い勝手が悪かったお風呂やトイレなどのリフォームを建てようネット和歌山にご相談いただきました。
建築家:谷奥さんは、水回りはもちろんキッチンやダイニング・リビングなどを含んだ1F階部分の間取りを使いやすくすることを提案。建て主ご夫妻もその提案を気に入り、1階全体のリフォームを決められました。
谷奥さんが考えたのは、「生活を止めることなく、住みながら工事を行うリフォーム」
それぞれの部屋の位置を変えていくことで、全ての生活に必要な水回りを工事の最初から最後まで使うことができ、仮住まいなどを必要としないスケジュールのリフォームでした。
リフォームのスケジュール
STEP【1】
使っていない流しが置いてあった「流し場」を新しいお風呂を改装。(近くに給湯器も移します)
STEP【2】
新しいお風呂の隣にある「ランドリースペース」を新しい洗面所・脱衣室に改装。ランドリースペースに置かれていた洗濯機は階段下の物入れを改装して設置されるかたちになり、部屋の扉の位置も変更されました。
STEP【3】
元のお風呂の場所を新しい広いトイレに改装。トイレは段差がなくバリアフリーで、介助も出来るように考えられています。またこの時、玄関からの廊下に出っ張っていた元の洗面室を取り払うことで玄関ホールが広くなりました。
STEP【4】
元のトイレを0.7畳の物入れに改装
STEP【5】
8畳の和室を対面式のキッチンと奥様の仕事スペースもあるダイニングに改装。この時押入れをクローゼットに改装、お母様の寝室への入り口を移動する、柱を増やす、壁に補強を入れるなども行なっています。
STEP【6】
元のダイニングキッチンをリビングに改装
<リフォーム完成>
※全体の工期は2ヶ月弱。
BEFORE
AFTER
このお家に流し場という使っていないスペースがあった、そしてそれを利用したアイデアを建築家:谷奥さんが考えついたことで、この段取りが可能になりました。また、そこに配管などの水回りに必要なものが揃っていたことで、大規模な配管工事をしなくて良かったこともコストを抑えられるメリットでした。
新しい間取りになったことで、お母様の寝室からダイニングキッチンが近くなり、すっきりとした動線が確保でき、ご家族3人がグッと暮らしやすくなったそうです。
建て主さんの声
工事が終わり、住み始めた後に奥様にお話を伺いました。
「私は家で仕事をすることが多いのですが、ダイニングに作ってもらったデスクスペースは、ネットカフェの個室のようで作業にとても集中できてすごくありがたいです。また、耳の悪い母が、家の中でどこで何をしているのかが以前の間取りではわかりにくかったのですが、新しい間取りだとそれがわかりやすく、心配が減りました。とても快適に暮らせています。また、谷奥さんと、事務所のカラーコーディネーターさんが水回りを決めるときにショールームを一緒に見に行ってくれ、小さなことでも相談に乗ってくれ、豊富な経験からアドバイスをくださいました。建築家さんとリフォームを一緒にしたことで、私たちだけでは軽率に決めてしまって後悔が残ったかもしれないところを減らすことができたのも良かったです。また、川口工務店さんも親切で丁寧な仕事をしてくださり心強かったです。」
建てようネットもこんなに良い言葉をたくさん言っていただけて嬉しいです。
建築家というと「新築を建てる」イメージが強いかもしれません。
しかしリフォームも、建築家と一緒に考えればデザイン・間取りはもちろん、このA邸のようにスケジュールまで建て主さんの生活に寄り添って考えていくことも可能です。
小さい規模のリフォームであっても是非一度建てようネット和歌山にご相談ください。