loadingなう

建てようネットで建てた家

EXAMPLE
来場・イベント予約 資料請求

RC造の建物のリノベーション「I邸」

築50年以上のRC造の改修工事

「I邸」は和歌山市内の閑静な住宅地の中に建つ築50年以上のRC造の2階建て住宅。「住む世代が代わったこと、建物の外壁が古くなったこと、家の中が暗いこと、玄関と庭を有効活用できていないこと」などから改修を考えた建て主さんから、ご相談を受けました。お祖父様の代に建てられたこちらの建物は現在お孫さんご夫妻が暮らしています。

建築家:谷奥さんが建物を見て、構造体はしっかりしていることを確認できたので構造体はそのまま。構造上、抜けない壁などがあるものの、ある程度収納や窓の位置などを移動し、若い世代も暮らしやすい明るい家になりました。

外壁の塗り替えを行い、敷地の囲いも圧迫感のあるコンクリート塀・石積みの塀植え込み・の組み合わせから、一部コンクリート塀は残し、残りはフェンスに。玄関とこには花壇も作られました。北側の勝手口の付近の庇とドアも新しく。外観全体は温かみのある色合いのベージュ〜ブラウンに統一されました。

改修前は石の門扉と日本風の庭があった南側の玄関付近ですが、道とフラットになるよう外構工事を行い、駐車スペースを3台分確保。門扉はスウィングアップゲートになりました。リビングや和室に面する部分にはしっかり植栽を植え、家の中から緑が見えるようになっています。また駐車スペースが玄関側にできたことで、今までご家族は裏の駐車スペースに近かった勝手口を主に利用されていましたが、玄関も有効活用できるようになりました。

自然光を取り入れるところがなく、暗かった玄関と廊下、また階段はとても急でした。入って左側にあった靴箱は右手の和室側に移動し、外からの光がよく入るリビングからの採光を設け、内装も白や白に近い色を使用し、明るい玄関ホールになりました。また、階段は1段分だけ廊下側に伸ばして傾斜を緩やかにしています。

南西に面したリビングは、光は入るものの「全体的に明るい」とは言えない空間でしたが、窓の位置を調整し、内装を明るい色合いで統一したことで、全体が優しく明るい空間になりました。また、玄関収納の位置を移動させたことで空間に出っ張っていた壁がなくなり、テレビを階段下部分に壁掛けにし、収納も工夫したことにより、以前よりグッと広く使えるようになっています。

北向きのキッチンは収納がたくさんあったものの、キッチンの採光は勝手口付近のみでした。北向きの高い位置の窓を一つ設け、キッチンは奥様の使いやすい対面キッチンに変更したことで明るく開放感のある空間になりました。また、ダイニングに壁掛けの小さなテレビを設置し、キッチンとダイニングでもテレビが見られるように。

玄関横の二間続きの和室は、あまり使われておらず一部はクローゼット代わりになっていました。改修後は北側は寝室に、南側は庭を臨めるモダンな仏間となりました。また活用できていなかった広縁はなくし、部屋として取り込むことで以前よりも広く使え、畳に直置きになっていた調度品を置くための板の間のスペースもできました。

設計・施工

【設計・監理】建築家:谷奥慎司

【施工】株式会社 大野工務店

一覧へLISTS