建てようネット和歌山で建てた家
土間から玄関、さらにLDKに続く引き戸を開放すれば、前庭をも取り込む大きな一つの空間に。
螺旋階段は子どもだけでなく、大人もワクワクする夢のアイテム。転落防止の網をはわせば、まるでアスレチックジムのよう。
玄関は両開きの引き戸で全面開放すれば、大きな土間と螺旋階段が印象的なフリースペース。キッチンは憧れのアイランド。後ろは収納力抜群のキッチンパントリー。扉には奥様がネットで一目惚れした取っ手を付け、日々の家事にお気に入りをさりげなく盛り込んでいます。
2階には主寝室や子ども部屋、浴室、洗面、物干しと家族のプライベートを集め、1階との用途を使い分けています。
庭からLDKまで1階を自由空間として開放
家族の思いと暮らし方で住み心地アップ!
4人の家族が仲良く暮らす理想の住まい「KUINOSE.HOME」。手掛けたのは「アトリエグリッド」の一級建築士・岩西智宏さん。もともと建主さんが「建てようネット[和歌山]」のOBさんとお友達であり、家を建てるなら建築家と一緒に…と満を持して来館。ご紹介した建築家たちの中で、どんな話でも笑顔で受け入れてくれる岩西さんの人柄が決め手となり、家づくりがスタートしました。「最初にイメージとして見せていただいた写真に、お二人の思いが詰まっていました。そしてお話を進めていくうちに感じたこと。それがご夫婦のセンスを随所に取り入れることができる〝遊べる家〟。今回、その象徴としたのが螺旋階段であり、庭先から土間、玄関、LDKを一つにした1階の自由空間です」と岩西さん。家は住む人の思いや暮らし方によって2倍にも3倍にもその良さを膨らませます。KUINOSE.HOMEはまさにそのお見本。動線を考えた使い勝手の良さに、毎日を楽しむ建主さんのセンスの良さが加わって、家全体から笑い声が聞こえてくるようです。奥様は「引き戸の取っ手や手洗いの蛇口、照明など気に入った小物を見つけては岩西さんに写真を送っていました。そのやりとりが楽しかったですね」と。今どきのコミュニケーションツールLINEも大活躍です。
住宅データ
◯家族構成/ご夫婦+お子さん2人+ワンちゃん
◯構造・工法/木造地上2階建専用住宅
◯敷地面積/122.97㎡(37.19坪)
◯1階床面積/51.67㎡(15.63坪)
◯2階床面積/50.87㎡(15.38坪)
◯延床面積/102.54㎡(31.01坪)
建築家から
家は日々のものであり、生活に密接に関わってきます。デザインだけでも住みやすさだけでも、暮らしを豊かにすることはできません。家族を知り、地域や場所に深く関係しながら、長い時間の中で共に成長していける家。「KUINOSE.HOME」はまさにその理想形だといえるのではないでしょうか。家族を大切に、日々を楽しむことを知る建主さんだからこそ、まず初めに螺旋階段というインパクトをぶつけてみました。「面白い!」とお二方から好評価をいただいた時、ここで遊ぶ子どもたちの姿が見えるようでした。また同時に、奥様の小物選びも抜群で“作り込んだ感じのないさりげなさ”が、小物を通して表現することができました。壁のほか収納など、空間にもたせた余白は、これからお二人が必要に応じてアレンジ。それが自然とできるお二人だからこそ、10年後、20年後と、一生のお付き合いとなる未来のKUINOSE.HOMEの姿が楽しみでなりません。
担当建築家・工務店
設計・監理/岩西智宏(アトリエグリッド一級建築士事務所)
施工/株式会社 川端装工務店